今日の梶山-活動報告

施政方針演説・代表質問をうけて

 昨日、鳩山首相の施政方針演説とそれを受けた各党による代表質問が終了しました。施政方針演説とは総理大臣が今年一年どのような基本方針をもってどのような政策を実施していくかを表明する演説です。
 「命を守りたい」。演説の中で何度も多用された言葉です。鳩山総理ご自身の理念ですのでそれはそれで結構ですが、政治が命を守るのは当たり前のことであり、そのようなことを力説されても正直なところ困ってしまいます。結局何を訴えたかったのか、ほとんど印象に残ることもなく終了してしまいました。
 野党時代であれば良いとは思いませんが、理念を語るだけでも許されるかもしれません。しかし一国の総理大臣として政権を担当し、国民生活に責任を持つ立場に立ったのであるならば理念だけでなく、いかに実行するのかの道筋について具体的な目標と期限を明確に示さなければならないと思います。私もそうですし、国民もそれらを聞きたかったはずです。施政方針演説や代表質問をうけての鳩山総理の答弁ではそのような機会は得られませんでした。
 本日より予算委員会に場を移して22年度予算案の審議が始まりました。私は党の副幹事長としてこの予算委員会を担当することとなりました。政府からより具体的な答弁を引き出すべく予算委員会のメンバーと協力して審議を進めていきます。また対案として自民党も22年度予算案を作成しました。この対案を基に建設的な議論を進め政府案の足らざる点や悪しき点を指摘して予算の組みかえを政府に求めていく所存です。
 ところでこのところ議会政治のあり方について首を傾げたくなる事柄が多いのではないかと思います。まだ審議が始まったばかりの段階で22年度予算の具体的な配分箇所とその金額(いわゆる箇所付け)を民主党議員にのみ知らせたことが明らかになり問題となっています。箇所付けは予算を基に作成されますので予算が成立していない段階で表に出ることはありえません。また民主党の幹事長室を通した陳情でなければ予算の配分をしないというやり方も公然と行なわれています。このような行為は民主主義国家にあるまじき行為です。私たちが与党時代には議会政治の中で積み上げられてきたルールを遵守し、結果的に野党から「強行だ」という批判を受けながらも時間や手間をかけて丁寧に接してきました。このままではルールが有名無実になり、国会の権威や秩序は崩壊してしまいます。多数が少数を無視して何でも自由にできるわけではありません。もし既存のルールを変更しなければならないならば多数党が一方的に変えるのではなく、議院運営委員会や各委員会の理事会など公の協議の場において議論し納得を得た上で各党が公平に適用されるよう配慮すべきです。国会議員一人ひとりが国会のあり方とその進め方について改めて考え直さなければならないのではないでしょうか。

2010.02.03